10/5のしゅちょう 文は田島薫
(菅首相の勘違い、について)
国民に目を向けた政治と行政改革を断行する、などと意欲を見せた菅さん
がさっそくやったのが、日本学術会議で選ばれた会員に、形式上の任命権
を使って、政権の政策に反対意見を言った学者6名を任命からはずした。
あまりにも、あからさまなできごとで、呆れて、わざわざなにか批判を書
くのもばかばかしい気分なんだけど、これは安倍さんの時からさんざん経
験させられたことで、これに国民が慣れて行くことは非常に危険だ。
菅さん自身はわが国をよくする政治を志してることはほぼ間違いないんだ
ろうけども、安倍首相の政治を継承すると明言しただけあって、安倍首相
の自己過信体質もそのまま継承してるようだ。
日本を世界に尊敬されるような国にしたい、ってことで、世界の警察的立
場を自認してる米国と協力しあって軍事協力もして行くのが最善のことと
信じて疑わないようで、それに反対する国民の意見は無視していいのだ、
って考えてたらしい安倍さんと同じ行動をし始めたのだ。
学術会議の会員任命されなかった6人は、政策の大枠を決める上で基本に
なるはずの重要な人文部門の会員で、その分野のほぼ全員が、集団的自衛
権は憲法違反、って類の提言をした代表なのだ。
政権の考えに批判的な意見はなかったことにする、ってことを国のリーダ
ーが当然のように強行し続けてたら、いくらそのリーダー自身が自分を善
意の人と信じていても、民主政治からどんどんはずれて独裁政治に移行し
てることになるわけで、中国や北朝鮮が、わずかづつでも民主化に向って
ることと比べたら、歴史の逆行なのだ。