思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいにも、一歩謙虚が目覚めたようです。





そういうことか





ニュースかなにかで、河津桜の開花を聞いた。

「河津桜が咲いたか。このへんだって桜が咲いているよな」

「あれも河津桜よ」と老妻。

「ここは河津じゃないけど…」

「あれも河津桜、さくらの名前よ。どこで咲いても河津桜は河津桜」

「なんだ、そういうことか。河津で咲くから河津桜だとおもっていた」

「染井吉野やなにかとおなじ桜の名前よ。たしか河津でみつかったから河津桜というのよ」

ほかの人より、すこしは物を知っているという自負にちかいものがあったが、このことで

老生の自負の負は「たのみとする」負ではなくて、「まける」負であることがわかった。


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