思いつくまま、気の向くまま
  文は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセー、暑さの中で思考が空回りのようです。



こまったな〜


なににこまったかって…。

安保関連法案についてです。

自民党副総裁、元法制局長官、外交安保の研究家三氏の討論を見て、いままでクマさん

八ツァン的にケシカランといっていたが本当はもっと真剣に考えなければいけないとい

うことをおしえられました。


法の成立には、法の論理と立法事実が必要だ。

法の論理すなわち制度と手続きの論理、司法に依拠するか立法に依拠するかはっきりし

なければならない。はじめのうち政府は、憲法解釈は学者がするのではなく政治家がす

るのだ。とうそぶいていたが結局は砂川判決、司法に依拠することになった。

立法事実は、なにゆえに法が必要なのか解釈の合理性が求められる。これは総理お得意

のミサイルが飛んでくる紙芝居で国民を納得させようとしている。

この討論をじっくりと見ているとアーラ不思議安保関連法案いいんじゃない!という気

になってくる。

まず、法の論理。憲法裁判所をもたない日本では、憲法判断は最高裁がすることになる。

とかく不評の砂川判決には集団的自衛権は違憲と書いてない。ということは安保関連法

案は完全に違憲と言えないんじゃない!ということになる。

問題は、立法事実。「なにゆえに法は必要か」の説明である。ミサイル紙芝居では国民

は納得しない。ほんとうの理由が知りたいところだが本当の理由は日米間の機密であり、

国家間の信義を失うのでなかなか公にできることではないが、かなりさしせまった問題

があるようだ。

外交安保の研究家氏はアメリカの例をあげて、「国家の安全保障問題は議会の秘密会で

処理すれば憲法騒ぎまでする必要はない」というが日本ではこの与野党を交えた秘密会

がもてない。その理由は、副総理が苦笑交じりに言った「日本では秘密が保たれない。

むかし秘密会をやったが終わって5分と経たないうちに内容がもれていた」にあるよう

に日本では不可能なのだから政府がやる。これも納得。

う〜ん、みんな納得。こまったな〜

しかし、納得ばかりしてはいられない。やはりいまのやりかたでは腑に落ちない。これ

もこまった。

国防はアメリカに「おんぶでだっこ」と、のほほんと暮らしてきたのでつまらんことに

悩まなければならないのもこまったな〜。


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