6/24の日記          文は田島薫



かんしんせんしんかんせんのたび

先週はまた家人の両親のいる長野で見舞いしたんだけど、木曜の家人の兄貴との引き

継ぎの後もわれわれは帰らず、兄貴と酒宴をしてもう一泊してから帰った。

ここひと月の間に長野とさいたまを新幹線で3往復ぐらいしてて、新幹線だと、大宮

長野間1時間15分ぐらいなんで便利なんだけど、旅の情緒ってもんはないし金もかか

るし、って思ってたら、尾形歌人から、バスがけっこう快適だし安い、って情報をも

らい、そうすっか、って家人と相談したんだけど、まだ元気んなって間もない家人の

体調を考慮したり、われわれは今、そんなに旅を楽しむような心境の状況じゃないか、

ってことで、今回も新幹線の利用になった。

何年か前、初めての長野行きん時はビールにつまみ買ってくつろいでみたんだけど、

窓の外を忙しく飛び去る景色がせわしなく、くつろぐ間もなく着いちゃった感だった。

で、今回の帰りも、それまで新幹線にずっとビール持ち込まなかったんだし、雨模様

の暑くもないビール日和と思えない午後だったんだけど、たまには、飲んでみっか、

って、売店で、いつもの第3のビールでも買うか、って棚見たらビールは「ビール」

以外ない。

じゃ、しょーがない、こーなったら思いきって、一番高いプレミアム、くれっ、って

おねえさんの顔の前に1本突き出したら受け取ってくれたんだけど、そこはレジのよ

こでレジの正面じゃ正規に待ってる客が勘定の途中だったようだ。慣れない買い物で

興奮して知らずにレジの横入りしてしまったらしい私は、先に勘定させてもらいなが

ら、おふたりに、どーもすいません。

本読みながら味が全然違う、ってみんなが言うほどふだん飲んでる安ビールと味に差

を感じることもなく飲んでたら、あっという間に大宮だった。今度はトイレつきバス

乗って夕暮れの中をゆっくり安ビールの2〜3本は飲みたいもんだ。




戻る