5/13の日記          文は田島薫



おふくろ命日

5月11日はおふくろの1周忌にあたるんだけど、その半年前にあったおやじのそれの

時、茨城で合同法要ってことで済ませていたし、3月のお彼岸に墓参したこともあっ

たんで、さいたまのわが家で拝むだけにした。

妹は、仕事場の定休日に合わせ、2日前に娘と一緒にわが家に来て線香を上げた。

茨城に行かない分、時間の余裕があるんで、前からの妹の近所のスパに行きたい、っ

て提案を受け、2つとなりの駅近くにあって露天風呂もあるスーパー銭湯に、妹の乗

って来たレンタカーで4人で行った。

駐車場からのエレベータを使わず歩いたアプローチの石段は竹や砂利を配した、箱根

かどっかと錯覚させるようななかなかの風情だった。浴場は、10個ぐらいの大小様々

の湯があり平日の午後なのに、半数は働き盛りの年令と見える10人余の客がいた。

浴室を出る待ち合わせの時刻までの1時間、各湯のんびりと一通り入ってみた。

家へ戻ると、チーズたら、空豆、イカカレーと手焼きたてバケット、大根おろし、妹

が作ってきた竹の子ご飯とビールで酒宴。

11日当日は、2〜3日前にいとこのユーシロセンセーから、「きょーこおばの命日にう

なぎをごちそうになりなさい、って夢を見た」ってメールがあったんで、「りょうか

い、中国製のそれを用意しとく、ところでツーフーにうなぎはだいじょぶか」、って

送るとツーフーか中国製のどっちかか双方に問題を感じたらしいセンセー、「じゃ、

天ぷらでいいや」、ってことで、「りょうかい」、と送る。

当日の午前中、近所のスーパーへ行ってでかいエビ天買おうと思ったら、あったそれ

がちっこくてセコイ、でもそれぬきは世間体わりーだろ、ってことで、ころもばっか

のそれ、センセーの分2本とわれわれは、あんまりこれいらねーね、ってことで1本づ

つ変わりにアジフライやでっかいかき揚げなどを買って帰り、センセーにもそれを分

けて各々器にして、大量の大根おろしと、妹の竹の子ご飯と小松菜の味噌汁を用意。

昼ごろ来たセンセー、線香上げてから、地元の老舗で買った大量の柏餅、額に入れた

おふくろの写真やクラシックの手作りCDもくれる、って出した。

食事んなると竹の子ご飯をうまそうに食うけど、天ぷらに手を出さない、それを言う

と、高カロリーはだめなんだ、って言いながらひとつだけつまんだ。おいおい、じゃ、

うなぎ用意しといても、ほとんど食わなかったかも、ってか、センセーまぎらわしい

冗談リクエストをするやつなんだね、これが。

センセー、うちのでCD聴ける、ってのにわざわざCDラジオ持ってきてて、自作のCD

かけて自作の作曲家年表も広げ最近目覚めたクラシックの知識を情熱的に披露。

日曜は読書と家庭内エレキバンドセッション。




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