4/30の日記          文は田島薫



意外に快適地元公園

ゴールデンウィークが始まり、じゃ、家でゆっくりテレビと読書とギター、ってやっ

てると、これじゃど〜も、いつもの暮しと変わらないんじゃねーの?って連休3日め

の昼飯後にやっと気づき、どっか行くか?ってことで、じゃ、花見なんかで近所の公

園は行ったけど、もう何年も行ってない田島っぱら、行ってみよー、って家人とふた

り、午後の2時ごろ自転車乗って出かけた。

田島っぱらは、荒川の広大な河原で昔から田島ヶ原、って云われて天然記念物で県花

でもあるさくら草の自生地で、隣接した秋ヶ瀬公園も広大で林や木陰や芝生がふんだ

んにあって、駐車場も広いもんで休日は家族連れがピクニックしたりいろんなサーク

ルがスポーツや楽器練習したりしてにぎわってる場所で、車を持たないわが家でも自

転車でたった30分の距離なんだから、もっとひんぱんに来てもいいはずなのだ。

私が子供のころは、ただの原っぱで、野外コンサートや花火なんかのイベントやるぐ

らいの場所だったのが、近年通路や芝生がきれいに整備されてきた。

以前は車と同じに橋に続く道から公園に入って行ったんだけど、その日は左の方の土

手に突き当たる道に入り、階段を自転車押し上げて土手に上がった。視界が開けると、

そこは今まで見たことない湖畔のレジャーフィールド、って様相になってて、芝生や

コンクリ通路が起伏のある地形を自由に曲線を描き、左手の向こうは広大な湖、広場

にはカラフルな遊具、子供たちは走りまわり、あちこちにパラソルがあり、食べたり

飲んだり、寝ころがったり、ボール投げしてる人々。

自転車や歩きの老若男女に混じって湖に行くカーブしたアスファルトを自転車で下っ

て行くと湖ほとりのアスファルトはずっと真直ぐずっと向こうまで続いている。われ

われはそこを、やっぱり、自転車やジョギングの人々に混じってゆっくり走って行く。

片側は林やスポーツグランドが断続的に続く。湖畔には柳が風でゆれてて、ところど

ころに休憩ベンチ、休んでるカップルもいる。

おいおい、すごく気持ちいいね〜、ここはどこのリゾート地だ?ってこんなふうにな

ってたなんて地元にいて知らなかったぜ、2キロぐらいか、行った先に向こうへ渡る

コンクリの大きい太鼓橋があるんで、渡る。向こう側は道はアスファルトに整備され

てるけど、まだ少し荒れた感じで、自然のよさを味わえる、という見方もできる、こ

っちは人の数がぐっと減ってるけど、自転車やジョギングやリュックしょった中年の

二人連れなどに行き交う。葉すれの音や小鳥の声が聞こえて、そよ風が体をつつむ。




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