11/25の日記          文は田島薫



スポーツからアートへ転向


土曜はいつも午前中に掃除、ブランチ食べて、午後はゆっくり食料の買い出し行って、

運動やって風呂入り、ビール、ってローテーションなんだけど、先日はそうは行かなか

った。だって午後2時から優勝めざす浦和レッズのゲームをテレビで観なけりゃならな

いのに、前回の日曜が雨のため土曜に前倒しした図書館の本の返却もある上、寝坊して

ブランチがふつうにランチの時間になっちゃったもんで、それが済むと歯みがきも後回

しにして、急いで家人とふたり自転車で図書館とマーケットを回って帰って来たのだ。

で、歯磨いたりしながらゲーム観戦。前回の勝利すれば1位ってゲームで終了10秒前で

得点されドローになり、でも、ま、今回の川崎に勝てば最悪でも勝ち点差1になるから

行けるだろう、って思ってたら、3-1での惨敗、のへなへなへな。

何事もなかったことにしよう、ってその場運動して、風呂は入った後、もーこーなった

ら、ぐれてやる、ってビールとショーチュ−飲んで早めのごろ寝。

翌日曜はスポーツのことなど考えずに芸術ひとすじの生活。

美術館番組、ターナー、学生のころから気にはなってるものの、とらえどころがない謎、

のような存在、好きだ、と聞かれないのに言うほどの執着はないけど、聞かれれば、好

き、と応えてしまっていたようだし、他のきちんと描かれた画家の絵にない価値は感じ

ていた。画集でも観てるはずなのに、今回はモニター技術の進歩のせいかじっくり観さ

せてもらってるうちに、ここへ来て謎がとけた。ターナーの霧が晴れた(そっちは晴れ

ちゃだめだろ〜)。それは、それが自分が今ふだんねこイラストでやってる悪戯書きの

発想とほぼ同じだとわかったのだ(おいおい全然ちがうじゃね〜か)。

ファインアートの次はミュージック、ってことで、テレキャスターをアンプにつなぎ、

ジミヘンかけて、同じに弾く(全然同じじゃね〜じゃね〜の)。

そんなことを何時間もやってると、やがて飽きが来るもんで、今度は本を読むんだけど、

ジョン・レノンやビートたけしの軽口本には手が出るのに、ひと月越しで借りて来た村

上春樹の1Q84の2にはなかなか手が出ない。なんだか長篇を読む時間が惜しい気がして

してしまってるのはどういうわけなんだろう。




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