1/4の日記          文は田島薫

騒々しさとトゲトゲの正月

年末にはずっと掃除なんかやってたんだけど、年明けはなにもしないでできるだけのんび

りしようと、両親と茶の間に座るんだけど、耳が遠くてテレビ好きのおふくろの観るテレ

ビは音量がすごくて、おまけに正月番組の騒がしいこと。おふくろは、好きなの観て、っ

て言うんだけど、どこ回しても同じようなもんだし、サスペンスや時代劇が好きなおふく

ろは、連日それの番組をチェックして楽しみにしてるわけだから、特に、それがある時は

優先させてやるのだ。しかし、そういったもんを次から次と日に何本も観続ける、っての

は、精神衛生上どうなんだろう、って思うんだけど、例えばサスペンス小説好きと同じよ

うなもん(?)と考えて、好きならいいか、ってことで。

そういった意味で(?)、おふくろ番組のない時の2日3日の箱根駅伝は、わりあいのど

かで、ずっと流してても気にならないし、新年の空気感もあり、観てるような観てないよ

うな感じで新聞や本を読むこともできて、なかなかいい番組なのだ。


2日の午後には妹が今年婚姻予定の娘をつれてやって来たんで夕方風呂に入れ、少し早め

にビール(第3の)になった。総勢6人のうちふつうに飲めるのは私と妹だけだったんだ

けど、みんなそれぞれの適量をグラスに、つみれきのこなべや、妹が持ってきたたらこを

つまみながら、久々の家族団らんのような気分を楽しんだ。


翌日は、のそのそ茶の間でテレビ観てるのもなんだし、話も家人やおふくろにまかせ、庭

の道路がわにある、少しづつ傷みが進行中のゆずを刺だらけの枝に煩わされながら、高枝

切りばさみで全部取った。このゆずは近所から種が飛んできて2〜3年前ごろから生るよ

うになったもんで、特に今年は豊作のようだ。近所を自転車でひとまわりすると、たいて

いの家の庭にそれがたくさん生ってるんだけど、どこの家もわが家のようにジャムやカン

テンとまぜた菓子(おふくろが作るそれが、わが一家で大人気)にして食うことなんかし

ないで生らせっぱなしの模様の中、食べ物を大事にするわが家はえらいっ。




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