9/20の日記          文は田島薫

いとこの足でお見舞い

入院してる親父の見舞いに病院の無料循環バスを利用してるんだけど、日曜祭日は

運休なんで、このシルバーウィークは続けて行けないか〜、って思ってたら、お盆

にさいたま市のわが家との間を車で送り迎えしてくれたさいたま市のいとこから1

週間前に電話があり、日曜に来て自分も一緒に見舞いに行く、って言ってくれてた

んでそうしてもらった。

いとこは、晴れた日曜の朝10時過ぎに私の両親の家へ着き、10時40分に家人

とおふくろと私と4人で出発。バスのコースと違って、最短の幹線道路を行くんだ

けど、左右に緑や並木の多い空いたそれは、見ようによっては、日本じゃない、カ

ナダ(行ったことないけど)かどっかのハイウエイのようにも感じられて、25分

の快適なドライブを楽しんだ。

親父は言葉は極わずかでも、わりあいしっかりしてて、雄弁ないとこの長いアドバ

イスにも、耳を傾けてるようだった。いつものように足裏マッサージやってあげた

り、いろんな問いかけを入れ代わりしてるうちに、疲れた親父は寝てしまったよう

だった、そろそろ12時になる頃、親父を起こしおいとまを告げた。


病院を出た後、おふくろ主導で、お昼はうなぎでも食べよう、ってことになってた

んだけど、店のありかが曖昧、筑波山のふもとの道を行き、見当たらないんで、も

う一軒ここでも、ってとこに止めたら、店が半分朽ちて廃業してる模様。じゃ、し

ょうがない、よく知ってる店にしよう、ってよく行ってる隣町に行く先変更。曲が

る場所を行き過ぎてから、あれこっちじゃない、さっきのとこ曲がんだ、っておふ

くろ主導でユーターン。現地のうなぎや着くと、暖簾が出てなくて、準備中の看板。

お昼の時間に開いてないのは休みだろう、って言っても、念のため聞いてみて、っ

て、おふくろ主導で私が使い走り、入り口の戸たたいたり声かけてから、わきの台

所入り口まで入り込んで声かけるも、反応なし。じゃ、って仕舞ってたらここでも

って言っていたすぐそばのそばやに移動。なかなか小ぎれいで座敷きもついて宴会

も可能らしい広い店に先客はひと組だけ。大きなガラス窓の向こうに筑波山を眺め

ながら、小食な家人とおふくろは特別注文の小うな丼、私といとこは小うな丼とも

りそばのセット。久々に栄養バランスの悪い外食をする家族の沈黙。




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