8/15の日記          文は田島薫

茨城へいとこの足で往復

6月に1ヶ月茨城の両親のとこで過ごした後、間もなく今度はお盆の時期になり、体

調不良の家人のために、またタクシー利用じゃ、身分不相応で贅沢過ぎるな〜、って

思ってたら、お盆帰るなら一緒に行きたいから車に乗せてってくれる、って親父の妹

の息子にあたる私のいとこから2週間ほど前に電話があったんで、甘えることにした。

彼は私と同じ市内に住み、どういうわけか私と親父より彼の方が私の親父と馬が合い、

毎年のように茨城の私の両親のとこへ遊びに行ってたんだけど、ここ2〜3年、私の両

親の代りばんこの病気治療などで行くことができず、やさしい彼のふたりへの心配も

あり、行ける機会を探してたようだった。金曜に私と家人を送ってから日帰りし、わ

れわれが帰る日曜にまた迎えに来る、って言ってくれてた彼に、それなら、もし土曜

に予定がないならと2泊を勧めたら、彼は家族と相談し、そうすることになった。

金曜の朝、迎えに来てくれた彼の車に乗り出発、覚悟してた渋滞もなく、いい流れの

まま2時間半ほどで着いた。


なにごとも一生懸命考え勉強し実践する心身ともに充実した生活を続けてきた彼は、

語る種が尽きなく、聞いてるだけで、なるほどその通りだな〜、って感心したり知ら

ずに触発されることもある反面、中身が詰まった話を一遍に伝えようとする彼の誠意

は、彼よりはぼ〜っとした思考習慣のわれわれ家族が彼の相手をした後に少し疲労感

をもたらすもんで、一緒に泊まりがけで過ごすのはどうだろ〜?って思いもあったん

だけど、けっきょく、こういった状況だと、じっと向かい合って座ってるだけ、って

ことじゃないんで、彼ひとりで周囲の探索に出かけたり、家族それぞれにそれぞれの

場所それぞれの時間、話をしてくれるもんで、予想外に疲れは少なかったよ〜だ(い

い話きかせていただいて、ごあいさつな私)。

それに彼には、着いたその日の午後に、5キロぐらいの場所にあるスーパーの買い物

の私の足になってもらったあげく、翌日は、買い忘れたもんがある、って同じスーパ

ーと別な健康施設へ私の健康維持用のウコンを買うだけのためのおふくろの足にもな

ってもらえたのだった。


翌土曜は迎え盆、おふくろに気づかって、すぐ近所の墓まで車で行くつもりだった彼

も、おふくろ当人の、歩いて行くんだよー、って言葉に従い、おふくろと家人とちょ

うちん持った私と4人で歩いて向かったのだった。




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