10/12の日記          文は田島薫

3連休出血ビデオ3本

また3連休だ、っつーのにまた何もしない、ってのは世間体がわるい、ってことで、

家人とレンタルビデオを1日1本づつ観た。どーだ!(…なんだか空しい気分)。


1日目はしとしと小雨の土曜の午後、サブ監督の「ポストマンブルース」。

これは友人のととなまが2〜3年前に事務所に来た時、推薦映画だ、って紙に7本ばか

り書いていったもののひとつで、ヴェンダースの「パリ・テキサス」やキアロスタミ

の「友だちの家はどこ?」などすでに私が観てたものの他に、「嫌われ松子の生涯」

や、「ヨコハマ・メリー」など観るかどうか迷ってたもんも観たりした残りの1作だ

った。郵便配達とやくざになった同級生と殺し屋と重病の美少女との交流と展開、と

いった映画。観てると既知感があり、ほとんど最後まで観てから、結局すでに観てる

もんだったと分かったんだけど、私の忘却力の大きさ(?)に我ながら呆れた。

2日目はだれもが外へ遊びに行きそうな気持ちいい秋晴れの午後、イーストウッドの

「グラン・トリノ」。戦時の記憶に苦しむ白色人種の頑固老人と黄色人種の少年との

交流と展開、って映画。

3日目も、だれもが外へ遊びに行きそうな気持ちいい秋晴れの午後、北野武の「アキレ

スと亀」。絵を描き続けた男の周囲との関わりと展開、って映画。


どれもなんだか似たとこのある映画で、世俗パロディや笑える場面もあり、愛や友情、

といったもんも表現されてよくできてるし、それなりにハッピーエンド(?)、って

形にはなってるてんだけど、共通して、血や死が多く、連休の楽しい時間を過ごす、

って目的ではちょっと問題だったような、観終わって、なんだか後味が今一つだった。

家人も、やだやだ、気持ち悪くなっちゃった、って。




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