10/25の日記          文は田島薫

読書の日曜日

いつものようにテレビ見て、新聞読んで、ギター弾いて、ってやってると、読書時

間がけっこう少なくなっちゃってるようで、おまけに本読みながらいろんなこと連

想しちゃ考え込んだりするから、図書館で借りて来た本がなかなか進まず、先週は

パソコンで延長届けしたりしたもんで、日曜は読書に専念だ、って決めたわけだけ

ど、読むのが遅いせいもあり、1册3分の2ほどの残りさえ、その日少し読み残した。

しかも、その本、辺見庸「永遠の不服従のために」は、9,11同時多発テロの後に書

かれた10年ちかく前のもので、タイトルに惹かれ、読もう読もうと思っては、後ま

わしにしてきた(なんだい、ほんとはあんまり読みたくないんじゃね〜か)ものな

んだけど、2週間ほど前、偶然、図書館で見つけたのだった。

彼は、米国と追従日本のアフガン攻撃批判やマスメディア批判と有事法制の危険性

を何度もくり返してるんだけど、その本質を見定める眼力と、その端的な表現力に

これぞ本物のジャーナリストと感じさせるものがあった。ま、それは、私自身も前

から感じたり考えてたこととほとんど同じだと思ったんだけど、ひょっとすると、

それを読んだ後で、それは私も前から…、って感じただけなのかもしれない。しか

し、彼の断固とした文章力で表現されたそれらの問題提起は、今でもそのまま通用

するほど、日本は、政治の米国追従的危機状況と呑気マスメディア状況の併存とい

うのが現状なのだから、国民はみんなで気をつけなきゃいけないのだ。

で、またたく間に夕方になり、その場運動をして、風呂に入り、ビール(第3の)

飲みながらテレビの馬鹿番組観て、あははは、って笑ってる私は、さっき読んだそ

の問題提起とやらについて、これをどう説明するんだろうか。




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