しょうがと詩とサバの味噌煮
このところ雨模様の天気が続いてたんだけど、土曜は気持ちいい秋晴れだったんで、
しょうがを沢山スライスしてベランダで天日干しにした。これは先日のテレビで教
わったことで、しょうがは生でも身体を暖めるもんだと思ってたら、生で暖まるの
は身体の表面だけで、中は冷やすもんらしく、それを暖めるためには干したものの
がいい、そうだったからだ。
午後は自転車で図書館に行き、読んだ本を返し新しいものを借りた。近年は、和歌
や詩といったものに心が惹かれてそういったコーナーで立ち止まることが多くなっ
たんだけど、そういった方面の知識が乏しいもんで、片端から立ち読みのようなこ
とをして借りる本を選ぶわけで、ポピュラーな谷川俊太郎などは全部読んで(?)、
茨木のり子も3册ばかり続けて読んだんで、ちょっと違うもんを、って探してると、
江國香織の「貧乏な椅子」ってのを手にとり、同名の詩を読んだところ、以前にも
同じことをしたことが分かった。どうも私は無意識に「貧乏」って言葉に惹かれる
とこがあるようなのだった。
結局、詩は前にも借りて読みきってなかった高村光太郎だけで、後は、谷川俊太郎
のエッセイや本田勝一のNHK受信料支払い拒否論、辺見傭、田口ランディ、家人の
ために、よしもとばななのエッセー2本、CDはふだん馴染みの薄いシリーズ、って
ことでオーネット・コールマン、ジャッキー・マクリーン、坂本龍一、ビヨークな
どを借りて来た。
図書館は、一旦、同じく自転車で食料の買い出しに行ってから出直したわけなんだ
けど、そのマーケットで、生サンマと生サバのいいのがあったもんで、両方買って
しまい、とっとくことによる鮮度低下が気になり、とりあえず、その日はサンマを
塩焼きで食い、サバは味噌煮にしといて明日食おう、って思ったんだけど、台所掃
除担当の家人が、サバは冷凍し調理は明日にして欲しい、って主張するもんで、少
し残念ながら妥協した。
翌日、解凍し味にハンディを持ったサバを、水の代りに酒にひたし、しょうがとみ
りんと味噌で時間差つけて煮たところ、ここんとこ、家人から不評だったそれの味
付けに、旨い!の賛辞があったから、ま、よかったよかった。 |
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