3/1の日記          文は田島薫

世界と日本とこたつの私

土曜の晩ショチューを飲んでからこたつでごろ寝し、起きたら夜中の3時ごろになってて

テレビつけたら「朝まで生テレビ」やってて、姜尚中(カン・サンジュン)他の政治学者

や民主党議員、ベンチャー起業家などにまじって、あのホリエモンも出てて、不況で若者

が苦労してるというけど、選ばなけりゃ仕事はいくらでもあるし、年収200万だって生活

はできるわけだから、大騒ぎするのはおかしい、って言ったり、バブルとそれの崩壊とい

った現象のどこがいけないっつーのだ、ってがなったりしてるのを聞いて、食うことにも

大変な国もあることを考えたら、(ま、中高年は選ばなくても仕事につけないこともあっ

たりとか、そんな悠長なこと言ってられない家庭状況の若者もいるなどということは例外

的な底辺問題だ、って言って見ないことにすれば)日本のどこの大勢が悲惨なんだ、って

ことはたしかに言えるな〜、って気もした。

日曜、金はないけど、とりあえず私もこたつに入ってぬくぬくテレビ見てると、先日ハイ

チで20万もの人が亡くなった地震があったばかりなのに、今度はチリで大地震があり、日

ごとに増えるに違いない死者数と、日本の海岸への津波の警戒警報を流し続ける中、氷雨

模様の中3万人以上がわざわざシャツとパンツ一丁になって都内を走ってる映像が見えた。

そこそこ食べるものにも生活にも困らない人々の中には、そんなぬくぬくばかりの生活は

人間をだめにする、きっちり苦しさも味わいたい、って層がこんだけいる、ってことはや

はり日本は平和で豊かなんだろう、一部の例外的底辺問題を除けば。

夕方、家人の兄から電話があり、久しぶりに私も言葉をかわしたんだけど、彼は今民主党

による事業仕分けの対象になってる特殊法人のひとつに在籍していて、不安の中でも努力

を続けてあちこち飛び回り社会奉仕の道を模索しているようだった。私のおやじもそうだ

ったし、公務員の身内や公務員の友人がたくさんいるのにもかかわらず、その事業や賃金

などの削減を支持している私でも、有能な人間のやってる仕事の実効性は証明されるとい

いな〜、と素直に感じたのだった。

とは言いつつも、いろんなもんを高見の見物していろんな人の足を引っ張るようなこと言

いながら自分の明日は顧みず、とりあえずビールとショーチュー飲んでこたつでぬくぬく

する私であった。




戻る