7/23のねこさん 文は田島薫
ササクーラー
夕方んなっても30何度ありそうな夕方、家人と最寄り駅付近のヨサコイソーラン祭
を見物してから近所のスーパーを経由して帰る途中の稲荷神社となりの家の狭い庭、
発泡の箱にはやっぱりミケはいない。となりの神社の草むらに囲まれた石段のあた
りを見回してみるとちょうどミケの後ろ姿が横切って行くのが見えたと思ったら、
にゃ〜、って言いながらすぐにそばのササの茂みん中へ入ったきり出て来ない。
いやいや、この草ん中はけっこ〜涼し〜んでずっと昼寝してたんだけど、そろそろ
出てもだいじょ〜ぶかな、って出てみたら、いやいや、あち〜のなんのって、だめ
だこりゃ、って、おまけに後ろでだれかのあつくるし〜声もすっから、いかんいか
ん、こんなとこでぼやぼやしてたら死んじゃう、退散退散、この草ん中へ戻って、
と、ほっとひとごこち、じゃなくて、ねこごこち。