10/3のねこさん        文は田島薫

茶とらの通勤 2


今朝も茶とらあらため茶たろーが玄関ふきんにいたんで、よ、って手上げてあいさつした

ら、逃げて姿が見えなくなった。しばらくして玄関出てみたら、数メートル先の植え込み

に今度は新人グレーがふせてこっち見てるもんで、じゃ、ミルクやっか、ってペラペラ容

器を持ち上げて見せてから、カップに入れたミルク持って来たらまだ同じ場所にいたんで、

見せながらミルクを入れた後、玄関のエンボスガラス越しに見てたら、なかなか来ないん

で、しばらくしてから見てみると、ねこさんらしき影がいたんで、よこの窓から玄関方向

を見てみると、すぐ手前のコンクリステップに茶たろーがふせてて、ミルクの順番待って

る模様。影がいなくなったんで、空になった容器にミルク入れてやっか、ってドア開けた

ら、容器にはまだミルクが残っててちょーど近づいて来ようとした茶たろーが私を見て逃

げたんで、逃げた方の位置に容器を移動させて、後で見たら、ちゃんと空になってた。


またミルク出てっかな?あららら、だちが先に来て飲んじゃってるぞ、これが他のやつだ

ったらこらっ、つって追っ払っちゃうとこなんだけど、こいつぁだちだかんな、ないしょ

にしてたここのミルク見つけちゃったんならしょーがないな、お〜い全部飲んじゃわない

で、ぼくの分とっといてよ〜たのむよ〜おとなしく待ってからね〜。


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