8/25のねこさん 文は田島薫
グレーとミケがリラックス
少し涼しくなってきた週末の午後、近所のスーパーに家人とビールや水類を買いに行っ
て帰って来た稲荷神社となりの奥の家へのアプローチにグレーとミケの小さい方のふた
りがねそべってた。われわれが、お、グレーもいた、って言いながら、立ち止って見て
ると、グレーたちもこっち見てて、グレーの方はちょっと立ち上がり、こっちへ来そう
なそぶり見せてから、気を変えたように、今度は思いきり伸びをして見せた。で、けっ
きょくこっち来ないんで、われわれの方が何歩か手前の石段を上がって見せると、グレ
ーの方は余計リラックスしてるようなんだけど、ミケの方は慌てて立ち上がって、ささ
さ、と、ちょっと奥の方へ移動してから、気を取り直したようにそこに寝そべった。
いやいや、きょうは涼しくてあっちの森の方行く必要ないね〜、ここで昼寝して過ごす
んでいいやね〜。不精もんのこいつといっしょんなっちゃうけど、たまにはいっか〜、
あち〜ときは、こ〜ゆ〜ののそばにいっと、よけ〜あっちくなっちゃうもんだから、や
なんだけど、これぐらい涼しいんなら、少しぐらいいいやね〜、それに、これから逆に
寒くなる日でもあったら、くっつくのも暖ったかくていいわけだから、少し、なかよく
しとくのもいいかもな、ちってると、あのうっと〜し〜2人組が来たぞ、一応、そばい
ってちょっと遊んでやるか〜?いや、まてよ、あんまりそ〜ゆ〜ことやってると、こい
つにばかにされちゃうかもしんないな〜、じゃ、えっと、ちょっと立ち上がったぼくは、
なんでか、っていうと、ほら、こ〜やって、のび〜、したかったんだよ〜、ね。