1/27のねこさん        文は田島薫

くっつきひるねのねこさん


きのうの夕方、家人と近所のスーパーへビールその他を買いに行った帰りの神社となりの

家の狭い庭。ねこさんいるかな、ってのぞくと、縁側前の発泡スチロ−ル箱の上にミケと

グレーのねこさんが夕日浴びながら、くっついて寝ていた。グレーはこっちに顔を向け、

ミケは向こう向きだったんだけど、われわれの気配に気づいてくびをこっちへ回しうす目

を開けてこっち見てる。間もなくグレーの方もきょとんとした目を開けてこっちを見てる

もんで、こっちも、よ、よ、って、手を上げてあいさつしたんだけど、ねこさん2人組の

方は、はてな?の表情。


や〜、ここで、こ〜やってだれかとくっついてっとあったかくてい〜ね〜、お日さまもあ

ったかいし、うとうと、って眠ってみたり、ちょっと、目あけてお日さまに照らされてる

葉っぱの裏側ながめたり、つってると、あの2人組がまた立ってるね〜、おいおい、なん

だ、手ふってるぞ、どした?どした?手ふってど〜しよ〜、ってゆ〜んでっか?こっちへ

来いっ、ってゆ〜んでっか?いきまへんっ。なんかおいし〜もんくれる、ってゆ〜んなら、

しぶしぶ、このあったかいとこから、なん歩か歩いてってもい〜かもしんないけど、な〜

んにも手に持ってないで、ただ来い、ってゆわれてもな〜、それより、そこ、お日さまの

じゃまんなってんだかんな、はやくあっちへいけーっ、ばーろー、むにゃむにゃ。


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