4/1のねこさん 文は田島薫
花見のねこさん
先週の晴れた木曜日、翌日にココアスタジオの花見を控え、桜の状態の下見をかねて、
駅の向こう側の公園で家人と短い花見をやったんだけど、公園のフェンスの外の道を
へだてたアパートの前の物置きの屋根にしゃれた色合いのミケが座ってた。
ひとりで瞑想するように背中をまるめてじっとしてるのを見つけたわれわれは家人の
携帯で写真撮ったりふたりでながめたりしてると、ねこさんもこっちに気づいたよう
で、ちょっとけげんな顔して立ち上がったりまた座りなおしたり、ちょっと落ち着か
ない様子。そのうち公園で遊んでた子供が3人ばかりフェンスんとこ来て、ねこだね
こだ、ってねこさんに声かけはじめたら、ねこさん、ますます落ち着かない。
こ〜、向こうに花の木がいっぱいならんでるのを感じながらここ座ってると、風さん
がそよぐ音と花のにおいを運んで来てくれて、とっても気持ちいいんだね〜、子供が
遠くでなんか声上げあってるのなんかも子守唄のようだし、起きてるような眠るよう
なうとうと感が、ぼかー、たまらなく好きなんだよな〜。なんつーか、平和な静かさ、
ってゆーか、つってると、おいおい、じゃまもんがふたりでこっち見てさわいでんじ
ゃんか、うるさいよー、ほっときなさいよー、あっちでじぶんたちだけでやってなさ
い、こっち見ちゃだめ。おっとっとっと、子供まで来ちゃってさわいでんぞ、まいっ
たねー、子供はあっちでじぶんたちでさわぎなさい、こっちへ来ちゃだめだよー。