12/26のねこさん       文は田島薫

うっしー冷たくされる


わが家向かいのアパートの自転車置き場の屋根の上は、日なたぼっこ

できるし、そばの窓からおねえさんが顔出してマット敷いてくれたり

するもんで、ねこさんたちのお気に入りで、先日もパネがくつろいで

るとこへ、部外者のうっしーが歩いて来て、パネのそばへ近づいて、

そこの場所をとっちゃおうと思ってたかもしれない時、おねえさんが

出て来て、パネの頭なでながら、うっしーに、手で向こうへ行きなさ

い、ってやって、ばいばい、ってような合図送ってたんで、あきらめ

たうっしーは帰った。


あいつらがいるあそこ、おいらも行ってみっか、おいらみるとけんか

売ってくるあいつはいないよ〜だし、おとなし〜あいつなら、おいら

がそば寄ってって、こらっ、って言えば逃げてっちゃうだろ〜から、

ちょっとそばへ寄ってって、このぐらい顔近づけてから、こらっ、っ

て、言お〜かな、って思ってたら、おねえさんが出て来たね。ここで

こらっ、って言うとおねえさんに言ってるみたいになっちゃうから、

まずいね〜、ど〜しよ〜かね〜、え?おねえさんが、おいらに、あっ

・っち・へ・行けっ、って言ってるのか〜?なんだいなんだい、ど〜

せおいらはきらわれもんなんだ、ばきゃろ〜


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