12/19のねこさん 文は田島薫
待ってたグレ
ねこさんたちの母親のグレは子どもたちをわが家に預け(?)てか
ら間もなくじぶんからどっか行ってしまい、また時々来ると、今度
は子どものはずのニケからおっぱわれたりしてほとんど来なくなっ
てたんだけど、この頃、暗くなると坂の上の自転車小屋のあたりに
いるんで、家人がごはんをやってた。きのうは来てないようだった、
って言ってた1時間後ぐらいに、念のため私がごはん持って坂の上
へ行き、グレ、って呼んでみたら、ニャー、って行って出て来た。
ありゃ〜、きょうはおばさんごはん持って来てくれないのかな〜、
けっこ〜待ってんだけどね〜、も〜、あきらめっか、って思ったら
だれかこっちへごはんらしいもん持って上がって来んね〜、わたい
の名前呼んだから、すぐ、はいっ、いやいや、よかったよかった、
きょうは寒さん中、はらぺこで寝なくちゃなんないのか、って思っ
てたとこだったもんだで。