8/9のねこさん 文は田島薫
猛暑のねこさんたち
台風一過の記録的猛暑になる、ってきょう、午前中に食料買い出しに行っ
ちゃおうと、外へ出ると、パネとニケが向いのアパートの自転車置き場の
陰で気絶してるように寝てた。さて、じゃ、そっと出て行くか、って少し
もたもたしてるうちに、パネが起きて夢遊病者のようにふらふら歩いて来
たんでブラシしてやってるとニケもふらふら歩い来たんで、ふたりがつい
て行かないように、いっしょにブラシしてやってる間に家人を先に行かせ
たら、ちらっとパネはそっちを見て立ち上がりそうになったけど思い直し
たように伏せになった。
いやいや、あちーのなんのって、毛皮着てるぼくらにゃ、きついもんがあ
んね〜、なんだか気が遠くなっちゃって、気がつくと寝てるんだよね、っ
て言ってから、あり?気がついてんなら寝てないだろ、って、だから、気
が遠くなってる、ってことなんだね、お、なんだかあっちからおばさんた
ちが出て来るよ〜だね、よろよろよろ、って歩いて、っと、お、毛をこす
ってくれんのか、じゃ、たのむ、あり?おばさん出かけちゃうか、いかん、
ついて行かないと、って言ってから、あのあちちー中を行くのはやっぱ、
やめっ、つーことにすっか。