●連載
虚言・実言 文は一葉もどき
横浜が縄張りの元タウン誌ライター。
貧しさにもめげず言の葉を探求し、人呼んで“濱の一葉”。
ウソ半分、ホント半分の身辺雑記を綴ります。
もどきさん、コロナウィルスの魂胆を想像したようです。
コロナ戦争勃発
コロナ発生から2年。
初めはインフルエンザのように暖かい夏がくれば消滅するとタカを括っていた。
だがとんでもない!人はまだ、以前の日常を取り戻すことはできないでいる。
そしてさらに今、変異ウイルスが猛威を振るい始めたではないか。
一体姿を変えて人間を食い物にするコロナウイルスってなにもの?
本来ウイルスとは生物とも非生物ともいえず、どこにでもいる自然の一部のは
ず。今までずっと人間と共存共栄してきた。
ところが、ウイルスなんてまったく意識しなかった生活が、コロナ流行で生活
は一変。不要不急の外出禁止、リモートワーク、会食自粛など、ひたすら“忍”
の一字。
この歳になって、こんな不自由な生活を強いられるとは思いもよらなかった。
もしかして、今、コロナウイルスは人間に反抗しているのかもしれない。
昔、『理由なき反抗』という映画があったが、コロナの反抗にはきっと理由が
あるのだ。
コロナウイルスは、人間のとどまることのない自然破壊、おごり高ぶる科学へ
の過信、地球バランスを崩す行為、各国間の対立など、人間の身勝手さが目に
余ると思ったのではないだろうか。
人間は感染対策と経済対策を両立させるため「命と経済の選択」をはかりにか
け、これも自業自得となった。
さらに、人間はワクチンを作って抵抗しているけど、ウイルスにとって、そん
なの痛くもかゆくもない。次々と構造を変えて新しい環境に適合して生き延び
ればいいのだから。
私思うに、きっとコロナウイルスは人間よりも高い知性を持っているのかもし
れない。