思いつくまま、気の向くまま
文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいも、憂鬱な気分のよう。
木の芽時
桜がおわると木々が芽を吹き、緑一色となる。
冬がおわり自然界が動き出すと人の心も浮き浮きしてくる。冬眠をしない人間は
冬の間に消耗した体を回復させるためにとくにこの時期をまちこがれる。
と、書くと新緑の候はいいことずくめのようだが、やっかいなことにこの時期に
は木の芽時と揶揄される精神の不調があらわれる。これは冬から春にかわるとき
気候が定まらず寒暖の差が繰り返され自律神経ホルモンバランスをくずし情緒不
安定になりやすいのだそうだ。
情緒不安定というと支離滅裂。支離滅裂というと菅政権下のコロナ、オリンピッ
ク対策、とたいへん語呂がいい。と締めくくろうと思っていたが、昨今の電車内
での不祥事や繁華街での路上飲みや暴力行為を見ていると、一億総木の芽時にな
ったようだ。語呂がいいなんて斜に構えていられなくなった。