12/13のねこさん 文は田島薫
ニケぶたれる
むん以外のねこさんたちはほぼ毎日2階ベランダの段ボールキャットハウ
スで寝てるんだけど、一旦朝ごはんに1階に下りてそのままどっかへ遊び
に行ってしばらくすると、またベランダへ戻ってきてガラス戸の向こうで
開けてくれるのを待っている。開けてもらうと、新聞紙を敷いてもらった
とこに来ておやつをもらったりブラッシングしてもらったりくつろいだり
してるんだけど、目を離すと新聞紙の外を出て歩き回ったりする。今朝は
ニケがタオルケットを敷いた椅子の上に寝そべってたのを見つけた家人、
思わずコラッ、って頭をピシャってたたいたら、縮こまってから、家人が
あやまるのを背に外へ出て行った、って。
いやいや、さて、きょうはここの上でくつろいでみっかな、よいしょ、っ
て上がってこ〜、リラックスして、い〜ね〜、つって目を細めたりしてる、
ってと、おばさんが来たね〜、あいたっ、ぶたれたね〜、どして?ここに
上がっちゃだめなの?どして?おばさんたちはよくて、ぼくはどしてだめ
なの?ぼくはここの家のもんじゃないの?ちがうの?じゃ、なんだかよく
わかんないけど、今はここから出て行こ〜。お、やっぱ外は気持い〜ね〜、
あれ?ぼくはなんで中から外へ出たんだっけ?