11/15のねこさん       文は田島薫

ぼくの家


秋もそろそろ終わりそうなんで、ねこさんたちの家を冬バージョンに替

えてやろう、ってことで家人と私と見物の子どもが庭に適当な段ボール

箱を4個並べて、ガムテープでフタを押さえたり、中に毛布敷いたりし

てると、いつのまにかパネがそばにいてじっとそれをながめてる。

子どもがパネを抱き上げてまだ毛布敷く前の箱に入れてみると、ふだん

ならすぐに逃げてしまうのに今は中でじっとしてるんで、また抱き上げ

て出させなけりゃならなかった。


あ、おばさんたちがなんか作ってるね〜、なんだろね〜、お、ぼくらの

家か〜、そ〜かそ〜か、だんだん寒い感じんなってたから、もっと暖っ

たかくなおしてくれ、ってたのも〜と思ってたんだよな、そ〜かそ〜か

い〜ねい〜ね、みんながんばれー、暖ったかいのたのんだよー。お、な

に?ちょっと入ってみろ、って?ん〜ん、けっこーい〜んだけど、なん

となくそんなに暖ったかくもないよね、ずっと入ってると暖ったかくな

んのかな〜、ん〜ん、そ〜でもなさそ〜だから、よわったね〜。


戻る