10/25のねこさん 文は田島薫
ふしみいなりのねこさん
先週、家人と友人の奥さんとミニダックスと、京都の伏見稲荷の裏石段
を歩いてると、黒白のねこさんたちがそれぞれ道の思い思いの場所にい
てわれわれをながめてたんで、われわれももそば行ってながめたりなん
か言ったりしたんだけど、石段の下の方を見ると道のまん中でこっち向
きに座り込んで私を真直ぐに見てるやっぱり黒白のねこさんがいた。
ゆっくり近づいて行きそばまで行くと、少し逃げそうなそぶり見せたん
で、しゃがんでよしよし、って手を出すと、安心したようになんか言い
ながらすり寄って来てずっとなんか言ってるのをなでてやった。
あれ〜、あっちにいる人は、ぼくの大好きなあの人の気がすんね〜、ほ
らぼくの方を見てる感じがあの人だよね、きっと、なんだなんだ、ず〜
と来ないからど〜したのかな〜、って心配してたんだ、よかったね〜、
元気だったよ〜だね、ほらあっちも気がついたと見えてこっちへ歩いて
くるよね、いやいや、きょ〜はい〜日だね〜、こんなにい〜天気だし、
あの人に会えるなんて、さいこ〜の日だね。ほらほらそばへ来てみると、
あれ?ちょっとひとちがいか〜?いやいや、こっちへむけたやさしい〜
感じは同じだよ、まってたんだよ〜、ってたんだよ〜、たんだよ〜〜