思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、用語が正確でも中身がなくちゃしょーもない、って言ってます。





枯葉三態




もの想う11月。

小学生のころニシムクサムライは小の月と習った。

ニシムクが2469であることはわかったが、サムライが11月とはわからなかった。

十一月、十と一を重ねて士。サムライと読む。


サムライ月になると木々に枯葉がめだってくる。

気安く枯葉というが、季語の世界ではいろいろあるようだ。

木にとどまるのが「枯葉」で、それが地に落ちると「落ち葉」。その落ち葉が腐ると

「朽葉」となる。

O・ヘンリー『最後の一葉』の老画家が隣家の壁に描いた蔦の葉は「枯葉」なのか…


枯葉三態の伝でいえば、「庭の枯葉を掃除しといて」と言われて「庭に落ち葉はあるけ

ど枯葉はねぇーよ」と答えるスカ総理は、はやばやと「朽葉」になってほしいものだ。


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