1/27の日記          文は田島薫



また友人の死


先週水曜の尾形歌人ココ通歌更新宴会には家人の兄貴も参加した。兄貴とは、一昨年

に彼が奥さんを亡くした後、月1でわが家で酒宴するのが恒例になってるんだけど、

月末近くには尾形歌人とのそれと合流してやった方が楽しい、ってことになり、双方

のスケジュール調整して続いてるのだ。

同じ日の朝は家人の年上の友人が書を習いに来る日だったんだけど、風邪ひいたんで

次週にしてくれ、って連絡があった。

兄貴の方は午後4時半ごろ酒やお菓子のたくさんの土産持ってやって来て、歌人が来る

まで居間で、干し柿や黒豆食ったりして家人と3人で雑談。

1時間後ぐらいにやってきた歌人と事務所でビールで乾杯してから、少し家人も追加

乾杯参加したりして、兄貴持参のサバに合う酒、って趣旨と名前のを持参の高そうな

サバ缶を小分けしてつまんで飲んで、どうなんだ?って全員微妙な判定。

昔奥さんと離婚した歌人と近年奥さんと死別した兄貴が寂しさと空しさを克服できて

るのは、始終たくさんの友人の個展や創作発表の会や市の文化サークルに参加したり、

映画を観たり、日々の暮らしを歌にしたりしてる歌人と、やっぱり、大量の映画を観

たり、図書館で次々本を読み、自分がまだなにも知らないんだ、ってことに気がつい

た、って言う兄貴の、そういった生活リズムによるようだ。

土曜の朝、親しくつきあってた友人がきのう亡くなった、って奥さんからメールが入

った。病歴はあったものの、ずっと元気に歩きまわってた友人は出勤途中に突然倒れ、

救急車で運ばれた病院でそのまま亡くなったそうで、心筋梗塞だった。

8年ほど前、私の父が亡くなってから母、家人の両親、私と気の合った伯母と次々亡

くなり、3年ほど前にはその息子で私と一番近しいいとこが亡くなり、その後も、親

近感のあった家人の兄貴の奥さんが亡くなり去年の春にも親しい年下の友人を見送っ

たばかりなのに、そっちは10年ごしの闘病中だったんで、燃焼し切った感で、ある

納得感があったんだけど、今回は唐突すぎて、今でも信じられない気分のままだ。

身内だけで送りたい、ってことで、翌日曜の昼ごろ、親しい友人夫妻など3人と私と

家人で友人の最寄り駅で待ちあわせして、食料を買い込み友人の家へ行き、眠る友人

と対面してからそばで4時間ほど飲み食いしてから歩いて駅へ向かい、駅前でもビー

ルやハイボールで1杯やってから別れた。

翌月曜のきょうの昼過ぎに同じメンバーと親族の集う斎場に立ち会い、2時過ぎにそ

こを出てから、昼飯がまだだ、って言う友人たちにつき合い、駅前のファミレスで1

時間ほどビールとワインを飲んでから別れた。


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