9/17の日記          文は田島薫



ライ麦畑でつかまえてがつかまらない


先週はいつもの月曜のココ通更新の後、家人といっしょに食料の買い出しに地元マー

ケットに2回、近所のスーパーとドラッグストアにも多分2回づつ家人といっしょか、

別々に私だけで歩いて出かけ、わが家の裏のアパートとの境界にあるケヤキの枝を切

り、毎日料理と軽い運動をし、新聞を読み、テレビとDVDを観、本を読み、ギターを

弾いた、以上。 …だと、他の日との違いがさっぱりわからないんで、もう少し。

マーケットでは野菜や豆腐や卵やあれば魚を買い、ドラッグストアとスーパーでは純

水と牛乳とリンゴジュースとビール、洗剤、キャットフード、っていったもんを。

水曜の午前中は家人の年上の友人が、暑い期間休んでた書を習いに来たんで、オムレ

ツ付具沢山野菜炒めとそーめんのランチを作ってやり、ビールで乾杯。

ランチ後、家人が入れた紅茶とクッキーなどを食うと、家人と友人のふたりは第2の

最寄駅の方へ出かけ、夕方帰って来た家人、手芸用品店と喫茶店行った、って。

こう書いてみても、さほど普段の生活との違いはわからないんで、何か特別なことは

しなかったか考えてみると、家人が借りて来てたDVDを3本観た感想を書けばいいか、

ってやってみると、1本目は是枝監督の「海より深く」って阿部寛が売れないギャン

ブル好きの小説家で木樹希林の演じる母親とからむ、って作品、観始めてすぐに、家

人がこれもう観たやつだ、って言い、私もしばらくしてから、そうだった、って思い

出したんだけど、忘れてる場面もけっこうあって最後まで新鮮に鑑賞。

2本目は「ビューティフルボーイ」って、麻薬中毒になった息子が自分でもそれを試

みるんだけどなかなか抜けだせず親父が色々な手を尽くして頑張り何度も挫折をくり

返す、って筋で観客をやり切れない気分にさせる作品。

3本目は、若さを失った現実を認められない元人気女優に誘惑された年下の男が翻弄

されつつ純愛を貫く、ってような作品「リバプール最後の恋」。

で、感想を言うと、是枝監督以外の2本は、あまり楽しめなかったのは、私自身が興

味を持てない主題のせいで、作品がよくない、ってわけでは多分ない。

できるだけ自分の興味の本能に沿って何かを観たり読んだりしたい、って思ってるん

だけど、家人が借りて来たもんを観てるせいもありそうで、それでもこの間借りてき

たサリンジャーを描いたやつはけっこう楽しめて、「ライ麦畑でつかまえて」も読ん

だはずだったんで、本棚から取ってきて読み始めてみたら、こんなんだったっけ、っ

て憶えてないもんで事務所でずっと読み続けたのに、色んな雑用がちょくちょく邪魔

をして週末事務所閉めた時にもまだ100ページ残ってた。


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