8/26のねこさん 文は田島薫
パネワークサポーター
先週末の朝、庭の奥に山になってた家人が草取りした草を燃えるゴミの袋に入
れようとしてたら、道路の方からいつのまにかパネが歩いて来てて、もうすで
に私のすぐ足元に伏せてこっちを見てる。
さっきから霧雨のようなもんが降ってるんで草は少ししっとりしてて、家人か
らは今回はそれをしなくていい、って言われてたんだけど、半分ぐらいやって
みっか、って始めたら、案の定、軍手も袋も泥だらけ、パネも心配そうにして
るし、ぬれちゃうからあっち行った方がいいぞ、って言いながらやっつけて終
わりにしたら、パネもやっと腰を上げて私について来る。
や、や、あの人だ、なにやってんのかな、あ〜、なんだか大変そうな仕事して
るよ〜だね、いつもごはんもらってるうちの人だから、なにかぼくにできるこ
とあったら言ってよね、すぐ手伝っちゃうかんね。あ〜、泥がいっぱいついて
る草を持ち上げてんね〜、あの泥があるうちはだまってた方がい〜かもね、せ
っかく毛づくろいしたとこがよごれちゃうとやだかんね。その泥が済んだら、
声かけてよ〜、すぐ手伝っちゃうかんね〜、しかし、ず〜と泥だね〜、それに、
さっきよりももっと泥だね〜、しばらく、だまって目立たないよ〜にしてた方
がい〜かな、ちょっとあっちの方を見てるふりなんかしちゃって、とかなんと
か言ってるうちに終わりかな、なんだ、じゃ、ひとつ送って行きましょう。