●連載
虚言・実言         文は一葉もどき


横浜が縄張りの元タウン誌ライター。
貧しさにもめげず言の葉を探求し、人呼んで“濱の一葉”。
ウソ半分、ホント半分の身辺雑記を綴ります。
もどきさん、だれでも言われてはじめて気がつく発見をしたようです。



シリーズ 老いの賜物 その9

漢字と絵文字


7月17日は絵文字の日なんだって…

そんなのまったく知らなかったし、絵文字なんてあまり使いたくないと思っていた。

ところが…

スマホに変えてラインを始めたら絵文字が断然幅を利かせる。

さまざまな表情の顔文字から、かわいい動物を使った表情、しぐさまで、使い方がツボ

にはまるとオシャレで便利この上ない。

例えば、こんな服買った、と服を着た私の写真を娘にラインで送ったら、クスクスと笑

う絵文字だけが返ってきた。

この絵文字だけで、“いいんじゃない”とか“どうでもいいけど…”とか“歳でもやっ

ぱり服買うと嬉しいんだね”とか“お好きにどうぞ”などさまざまな意味が汲み取れる。

やんわりと軽くあしらわれた感じに、してやられた! と思うのだが思わず絵の楽しさ

に笑みがこぼれる。

普通のメールではこうはいかない。

文章を考え、漢字を使う。

そこで、ハッと気がついた。

漢字もルーツをたどれば象形文字といって絵から始まったではないか。

山、川、木、日、人、口、雨などみな絵を簡略したもの。

えっ! すると漢字と絵文字は発想は同じ?!

古代と現代。人間って進化しているようで意外と考えることは変わらないんじゃない?!


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