映画だ〜い好き        文は福原まゆみ


尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
映画女史、久しぶりに懐かしい雰囲気を楽しんだようです。




母校訪問


先日母校のホームカミング・イベント(校友会総会/懇親会)に参加してきた。

14時スタートと案内に書いてあったのでその時間に行くと、17時の総会まで構内を

自由に見学してよいとのこと。えっ、案内も説明会もなく、いきなり3時間放置?さす

がわが母校! 日大芸術学部、通称ニチゲーだ。超自由だ。


ならばと、校内を自由に探検させてもらった。するとある教室の前で職員らしき人が呼

び込みをしている。手招きに引っ張られるように近づくと、それは就職セミナーだった。

卒業してウン十年も経っているオバサンをなぜ呼び込む?不思議過ぎる。さすがワンダ

ーなニチゲーだ。


時間つぶし&今どきの就活を見てみようと教室に入ってみると、随分大きな部屋で200

人ぐらい入るだろうか。前から3列目にポジションをゲット。普通なら学生でもないの

に厚かましいと思われそうだ。ところが、開始時間になっても、私以外5人ぐらいしか

いないのだ! 後ろに座しては講師がやりにくいだろう。なんてことを思いながら堂々と

前に陣取る私もニチゲー・スピリットの持ち主だ。


それにしても、後から少し人が増えたものの、学生が殆どいない。もったいないなぁ。

なぜなら講師は制作プロダクションROBOTの取締役の方なのだ。ROBOTの歴史、作っ

た作品の裏話、8K作品LUNAで実験したこと、新宿スバルビルを使って行われた、リ

アプロジェクション・マッピングの話など、貴重なお話を映像を交えて視聴できたのに。

他にも歌舞伎座の支配人の方のお話などもあった。


セミナーが終わり、総会でひとしきりもめた後、懇親会へ。沢山の人たちと名刺交換し

て最後の集合写真撮影となった。参加者はおじいちゃん/おばあちゃんが多いけど、皆フ

ツーじゃない。比較的素直に集合したものの、カメラマンが「はい、撮りますよ〜」と

言うと、「ヤダー!」。「真ん中に寄ってください」、「やなこった〜」。取り敢えず言

うことを聞かない。これぞニチゲー。ホームカミングな雰囲気に嬉しくなった。それに

しても、こんな人たちがどうやって一緒に映画を作っていたのだろう・・・。


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