4/1のねこさん       文は田島薫

こどもの相手


わが家の庭にねこさんたちがいることが多いもんで、近所の子どもの何人かは毎

日のように遊びに来ては、ねこじゃらしのようなことやるんで、ねこさんたちは、

時々じゃれたまねして相手してやってる。中でも人づきあいのいいニケはけっこ

う長めにそれをやるんだけど、パネは時々、ちょっとだけじゃれてやるんだけど、

あんまり気乗りしてないもようで、頭を木の枝でたたかれてても、しばらくほっ

ておいたりしてる。


いやいや、この子たちの相手すんの疲れんね〜、木の枝で、ほらほら、ってぼく

の目の前で動かすんで、じゃれてもらいたいんだね、って、ちょっと追いかけま

わすマネしてやんだけど、それがいつまで経っても終わんなそ〜なんで、も〜、

このへんで、ってやめて休んでっと頭をつつくんだよな、失礼なやっちゃ。も〜

おしまい、って怒ってあっちへ行っちゃう、って手もあんだけど、そ〜すっと、

楽しそ〜にしてる子どもたちにわり〜んで、この子があっちの仲間の方をかまい

に行くのを待ってんだよね。


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