10/28のねこさん       文は田島薫

ニケのひとりあそび


他のねこさんたちと違って、ほとんど家の近くから離れず、日に何度か2階

のベランダへ外階段から上がって来るニケは、かまってくれ、ってしばらく

言い続けたり、寝転がったりしてアピールするんだけど、それがかなわない

とわかると、この頃は家人が資源ゴミに加えようと置いておいた魚肉ソーセ

ージのカバープラの丸めたやつをボールにしてひとりで放り投げたり、飛び

かかったりして遊んでる。


おーい、ぼくが来たよー、かあい〜ぼくが来た、ちゅーとんねんで、だから、

来たんだからさ〜、なんとかならないもんかね〜、マッサージしてくれると

か、特別にうまいもんくれるとか、おーい、つっても、だれも出て来ないか、

じゃ、い〜さい〜さ、ぼくがひとりで楽し〜ことやってっから、ぼくが楽し

そ〜にしてると、おばさんたちが、あれ?なんだか楽しそ〜だね〜、どれ、

いっしょにあそぼ〜か、って来るかもしんないからね、ほらほら、ぽーん、

と、いやいや、そ〜くるかおまえは、じゃ、こっちはこーだ、こんにゃろめ、

って、まだ来ないか?じゃ、ぽーん、こんにゃろめ、まだか〜にゃろめ。


戻る