9/25の日記          文は田島薫



アメリカへ行って来た


先週の火曜から、家人と格安航空でアメリカへ行って来た。ニューヨークに4泊、隣のコ

ネチカット州ハートフォードに2泊。

1日目、夕方、空港に到着してマンハッタン中心街を歩いてから電車で近郊の格安ホテル

へ、下車駅そばにいくつも並ぶスーパーを物色して、ヨーグルト、ミルク、バナナ、チー

ズ、トマトなどを買いこんだ。

2日目は、また電車でマンハッタンへ。地下鉄でハーレムまで行き、新しい大きな自然食

の店でグリルサーモンとパンと野菜ジュースを買ってから歩いて南下。セン トラルパーク

に入り、池のそばの小さな広場のベンチでランチ後、パークを縦断してジョンとヨーコが

住んだアパートを抜け、地下鉄でさらに南下し、ハドソン川沿いのホ イットニー美術館へ。

閉館まで1時間弱だったんで、まず最上階のテラスからハドソン川と街並みを眺め、さっ

さと展示を見流しながら出口へ。そばにあった鉄 道の高架を利用した長い見晴らしのいい

遊歩道への階段を登って、途中で元の駅へ戻り、アップタウンへ北上。うんと安いんなら

思い切って1本買っちゃうか、っ てタイムズスクエアのギターセンターに入ったら、日本

の店とさほどの価格差がないんで、さっさと店を出て、ネットで紹介されてた他の店を探

して見つからな いまま、ハードロックカフェへ入り、ビールとスムージーと具沢山ハンバ

ーガー1コを半分づつ分けてディナー。電車でホテルのある駅へ、行きに見つけた食料店

で野菜ジュースを買 いホテルに戻ったら11時をまわってた。

3日目は、グランドセントラル駅で翌日のハートフォード行きの切符を買ってから、地下

鉄で一気に南下しブルックリンへ、私はもう無駄だからいい、って言っ てるのに、なぜか

家人はギター屋へ行くことにこだわり、そこのギターセンターへ2人で直行し、予想通り

の陳列を眺めてさっさと店を出て、近くにあったオー プンテラスの大きな店の窓際でビー

ルを飲んでから、さて街を散策すっか、って時、またもやネットで良さそうに書かれてた

ギター屋へ行こ う、って家人が言うんで、遠いからいい、って言うのに聞かないんで、系

統駅を探し地下鉄で移動、人けの少ない古風な街を歩いて15分ほどにある客のいない倉庫

のようなギ ター店にあったギブソンは1本だけだったんで、さっさと店を出て地下鉄で逆

戻ったら、そろそろ5時になるんで、ブルックリン橋を目指して歩く。ほとんど手 前まで

来て行き過ぎ1つ隣のマンハッタン橋に来てしまい、カップルで歩いてた青年のスマフォ

で道順を教わり相当迂回して入り口から入った時には、橋にそろ そろ照明がつき出して、

ウッドデッキには大勢の観光客がいた。橋を下りたら地下鉄を乗り継ぎホテルへ。スーパ

ーに寄って買ったサーディン水煮缶と野菜ジュースで ディナー。

4日目は、8時にチェックアウトし、グランドセントラル駅でマヨネーズ抜きのツナとオ

ニオンのサンドイッチを昼用に買ってからハートフォードへ。

ハートフォードのオープンエアな劇場でのファームエイドコンサートのニール・ヤングを

観よ〜よ、って家人の熱望でわざわざ計画したのだ。途中の乗り継ぎ駅で慌てて切 符を買

いに走り駅の機械に苦戦して戻ったら、そんなことしないでも車内で買えることに気がつ

いた。ハートフォード駅から20分ほど歩いてマーク・トゥーエ ン・ミュージアムで入場券

を買おうとしたら、受付の純朴な青年が、ツアーツアー、って言ってるんで、ツアーはい

らないからシンプルな券をくれ、って繰り返してるう ちに後ろに列ができてて、カナダ人

夫妻がスマフォで相互翻訳を使って、チケットはツアーでみんなで歩くやり方だけなんだ

と知った。おかげで、和訳のガイドプリントはもらったものの、若い女性ガイドが説明し、

オヤジたちがどうでもいいを質問する、っていったのにずっとつき合うハメになった。

カナダ人夫妻はファーマーで明日のファームエイドに来た、っていうんで明日会いましょ

うと別れ(けっきょくは遭えなかった)、バス停があったんで乗ってみると、駅を抜けて

ホテル近くまで行くかも違ったことがわかったらバス停1コ分戻ればいいし、って思ってた

ら、その1コ分が高速 を挟んででかい川を渡ったもんで、警官に職質受けたりしながら歩

いて戻り2倍以上の時間がかかったんだけど、途中の大きな川にかかる橋を歩いた時の夜

空と 月とでなかなかの情景だった。ホテルのとなりのバーガーキングでコーヒーと水飲み

ながら、格安ホテルのけっこうな汚さに、家人が翌日のホテルを変えよう、って言うんで、

店員の許可をもらい、閉店後もわれわれだけ残り検索したんだけどどこも満杯で断念。

5日目は、朝ホテルを出て歩いて街まで行き、食料を買い、会場まで歩いて戻り、すでに

膨大な観客が列を作ってる横でトマトを食った。缶の持ち込みはだめ、って理由で大事な

食事である野菜ジュースを没収されて入場すると、ステージ に向かって傾斜になった芝の

そこそこいい場所にシートを敷いた。生ステージは豆つぶで、でかいモニタースクリーン

に知らないカントリーブルースミュージシャンなどが入れ替わり演奏してるのを少し退屈

に聴いてるうちに12 時に開演されてから早午後の8時。9時までだって言ってるのに、ニー

ルはまだで、やがてニールからメッセージがあったと、司会者が読み上げると、何か不都

合がありど〜のこ〜の、って言ってるのを、家人は、ニールが来られなくなったんだ、っ

てきめつけたらしく主張して、ガックリ怒ったように帰り支度を促すんで、半信半疑なが

らもうちょっといて、事実を確認しよう、ってことで待ってたら、9時半回った頃、突然

ニール・ヤングが登場した。遅れたことをわびてから何曲かやったら、もう10時をまわっ

てて、大群衆はまだ残ってたんだけど、疲れたわれわれはニ−ルを観たらもう、ウィリー

ネルソンはいっか、ってことで帰り、ホテルの手前のマクドナルドでマヨネーズぬきフィ

ッシュバーガーを頼み、揚げ衣をはずしパンも半分残し、ホテルで野菜ジュース。

6日目は、朝早くホテルを出て、駅まで3キロ近い道を歩き、野菜ジュースや玉子チーズサ

ンドを買い、そばの大きな観光名所の公園を散策してから、予約してたグレイハンドバス

でニューヨークへ。1時半ごろマンハッタンに着いて、空港行き電車駅の手荷物預かりに

頼み、地下鉄でグリニッジ・ビレッジへ行く前に、キャッシュが少なくなったんで、家人

がカードで食料店の前にあったATMから出そうとしたら、知らない単語を誤解したためレ

シートだけ出て金が出ないもんで、責任者を出せ的にあたりを歩き回ってから、そのATM

前の案内係りの警官に機械がインチキの可能性を調べてもらうつもりで家人といろいろ言

ったけどそれには取合ってもらえなかった。後でレシートをよく見ると、引き出し金額は

0になってたし欧米人の青年が普通に引き出してる光景も見て、操作をやり直したらちゃ

んと金が出てわれわれの勘違いだとわかった。グリニッジビレッジへ行き歩いてると、6

時近いんで切り上げ、買った晩飯のサ−ディン水煮缶と野菜ジュース持って、空港方向の

ホテルへ。電車で一つ手前で下りて30分ロスしたりして空港へ、そこから呼びかけられた

怪しい個人タクシーで予約したホテルまで。2キロぐらいと踏んでたのに意外に距離があ

り、おまけに、領収書を送るからEメールアドレスを、って(いらないと言ったけど)料

金は乗る時に確認はしてたんだけど、少々ボラれた気がする。

7日目は、ホテルから無料のシャトルバスで空港へ(行きもこっちでよかったのだ)午前

11時(米国時間)ニュ−ア−ク空港発、午後1時半(日本時間)成田空港着。


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