サニーイズム 文と写真はさぬがゆたか
「世俗的」イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だより。
サニーと1本の花とのつきあい。
カサブランカ
酷い暑さだった日の夜のドシャ降りに、やっと咲き舞っていた
カサブランカは乱れた。
真っ白のドレスは暴雨で汚れ散りまくった花粉はまるで
暴力にでもあったかのようだ。
折れそうな脚を眺めながら、そういうものだよと教わる。
春にガーデニングセンターの店先で売られていた一個190円
の球根を買い、庭の片隅に30センチの穴を掘り土を被せて
待った4ヶ月。
一体どんな花を咲かすのかと待った。
今朝も香りと裾を振りまきながら
素知らぬふりをしている。
厄介な娘なようにも感じる。
人の姑息さに比べればなんとも
なんとも愛しい。