サニーイズム 文とチケットの写真はさぬがゆたか
「世俗的」イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だより。
サニー、美術館行ってマニアックで静かな鑑賞してきました。
「サヴィニャック・ポスター展」
連休中ジ〜ッと静かにしていたのでやっと出掛ける気分で一っ走り。
小雨混じりの日だったけれど、こういう日が丁度いい。
宇都宮市郊外の丘の緑の美術館が好きで、誰もいなさそうな
日に来ることにしている。
靴音や咳払いだけが響く。隅々に座るスーツ姿の案内の女史との適度な
距離に会釈しつつ、一点づつ一点づつ観ていく。
腰が痛くなったらイスに座りまた周る。そんなわけだから800円の
入場料でも十分に長居できる。
大人気の展覧会にいくら興味があっても、遠慮なしに前を横切るような
横柄な人達が苦手で避けてしまうのに比べたら、圧倒的にコスパがいいし
一人で見るある種寂しさってのは、一番敏感に成れそうな気がしていい。
サヴィニャックって人は、遥か昔の自分が生まれた頃からすでにパリの真ん中で
想像とトンチ力を武器に絵で商業商品を表現、世界を面白くした人だ。
Bicボールペン、チンザノ、オレンジーナダンロップタイヤ、ファッション誌
ELLEの創世期やエルメス。各分野にサヴィニャック氏は頑張ってきた。
すごい有名アーティストってわけじゃないかもしれないけど、知らないうちの
浸透度ってことで言えば大きな貢献をしてきてるのは間違いないと思う。
想像する力比喩にトンチ力。人の自在さがどれだけ豊かにしてくれるのかと思う。
それに比べ、テレビのスイッチを入れたら流れる昨今のCMのなんとも後退して
いると思われることの多さよ。
チケット以外の画像はインターネット内から拝借しました。