4/23のねこさん       文は田島薫

朝のむん


わが家に来るねこさんたち、最近はどっか別の家でもっとうまいもんもらってるの

か、来る回数や待ってることも減ってるようで、たまに会ってごはん出してやって

もあんまりうれしそうでもなく、ちょこっと食っただけでまたどっかへ行っちゃう

ようだ。今朝も家人が玄関に出ると、わが家の雑草のアプローチのすぐ玄関のとこ

にむんがいて、声かけると返事しながら寄って来たんだけど、ごはんを見てから、

なんだか急に外に鳥の気配を感じた、ってようにそっちへ注意を払ってるように固

まって、見てると、ちょっとごはん食うまねしてからゆっくりあっちへ歩き去って

行ったそうだった。


もうあっちの家でうんまいごはんもらっちゃって腹いっぱいなんだよね、だけど、

ほらここのやさし〜おばさんもごはん出してくれっからさ、ま、あんましい〜やつ

じゃないんだけど、いちお〜来て食ってますよ、って感じを出しておかないと、ほ

ら、気〜わるくするじゃん、おばさん、だから、わたいも気〜つかっちゃうんだよ

ね〜、だから、ちょこっと鼻つっこんでまん中穴を開けた感じにしといてやろ〜、

って思って来たとこなんだけど、あ、おばさんがいる、いる、つーことになると、

ただ食ったふりがみっかっちゃうね〜、やばい、いちお〜こ〜、や〜おはよ〜、っ

てそば行って、お、このごはんだよね、うっぷ、あ、なんだか急に外の鳥が気にな

ったね〜、だからごはんは後にすんね、ってことで、とっと、鳥め〜、んと、これ

を、じゃ、ちょと食う、より先にとっと、鳥め〜、ってことで。


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