3/26の日記          文は田島薫



散歩で花見


春分の日もはさんだ先週は、花粉が多いようで目や鼻がえらい目にあっちゃってた

もんでだいたい家でじっとしてたんだけど、食料買い出しにマスクとサングラスか

けて出る時はどっかの家の庭先や公園の花々や桜の咲具合はチェックした。

土曜の午後、マーケットへ入る前家人とそばの公園へ行ってみると、7分咲きぐら

いの下で何組かの家族が飲み食いしてた。

晴れたきのうは、じゃ、どっかいつもと違ったとこへ花見に出かけっか、川口か赤

羽の荒川土手なんかい〜んじゃね〜か、ってネットで調べてみたところ、エリアは

花見可能、時間制限なしの無料解放、ってあったんで、こりゃよさそ〜、って思っ

たら、トイレなし、ってなってたんで、ションが近い私には、ビールは飲めない、

ってことになり却下。じゃ、どーすっか、ってぐずぐず家人もなんか家事やったり

してるうちに2持ごろになっちゃったもんで、とりあえず出っか、って最寄り駅へ

向かいレンタルDVDを返してから、じゃ、電車で2番目の最寄り駅へ移動で去年の

夕暮れに何回目かのひっそり花見をしたことある枝垂れ桜とそめいよしのが1本づ

つぐらいしかない寺へ行こう、って家人の希望もあったんだけど、前もって全権を

与えられてたはずの私の判断でとりあえず裏道をずっと歩いて、いくつもの公園の

桜をチェックして歩くことにして歩き出したら、家人から苦情の嵐。

それをなだめつつ歩いてるうちにだんだん家人の気分も乗ってきて、尾形さんに電

話してみっか、って、してみたら茨城の農場で作業中のようで、こっちは花見して

るとこ、って大げさに伝え、ひどく残念がってる電話を気軽に切ったわれわれは、

なりゆきで競馬場に入るころには、正解だね〜、い〜とこ来ちゃったね〜、って。

競馬場は開催日じゃなかったんだけど、場外馬券売り場が開いてて入場無料、出店

で家人希望のクリーム入り大判焼きを1個買い食いしながらコースの方へ下りてっ

たら、内側の広場の芝生の上では、家族やカップルが寝そべってたり、小さな子供

たこ上げたりが走ったり親子でふざけあったりしてる。中央のでかいモニターでは

関西の競馬中継を消音で映してて、客席では馬券買ったおやじたちが大勢それをな

がめてて、たまーにそこでの無音レースに歓声上げたりしてる。

われわれはなだらかな傾斜に寝そべってから、遊ぶ子供やコースの向こうに並ぶ民

家の前に飛び飛びに並ぶ小さな桜をながめながら持参のビールを2本飲んだ。

1時間ほどすると子供たちも帰りだし、われわれも日の落ちる前に歩いて帰路に。


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