5/7の日記          文は田島薫



猛暑の奈良に行って来た


先週の水曜の早朝に家人と最寄りの駅から青春18きっぷで鈍行電車を乗り継ぎ奈良へ

出かけた。奈良行きは、五劫院って寺のでかいお釜かぶったような仏像の御開帳がこ

の時期でそれを見にへ行きたい、って家人がごねて決まった話だ。

車内で朝食のヨーグルトにバナナを食い、昼近くにゆで卵と野菜ジュースで栄養バラ

ンスを確保してから1時過ぎに着いて50分ほどある乗り換え時間に、これも以前食っ

てその旨さに感激した、って家人のリクエストで構内の立ち食いきしめんを食うこと

を予定してたんだけど、その店がどこにあるのか忘れたらしいんで、下りたホームに

あったそれに入るか、って言ったら、どうも、そこはイメージが違うから他を探そう

って言う家人に、どこでも同じだろう、それに探してるうちに時間がなくなっちゃっ

ても困る、って言って、食券買って出てきたのは家人のイメージの透明スープじゃな

くて黒いスープ、食ってみると、すごく不味い。家人は不機嫌になりしばらく私にあ

ったって不満を言い続けたんだけど、私だって食うまではそこのが不味いことは知ら

なかったのだ、って言うとそりゃそう〜か、って少し落ち着いた模様。

5時ごろ奈良に着くと、ホテルで目の前に銭湯が見えたんで、行ってみっか、って言

ってみると、家人大乗り気だったのに、石鹸やシャンプーを無駄にしそうだ、ってこ

とがわかり、結局家人も、めんどーだし部屋の風呂でいいや、ってことに。夕飯は、

奈良公園そばの商店街のコンビニで買った食料とビールで済まし早めに就寝。

翌朝はヨーグルトとバナナ食ってから早めに出て、干上がった猿沢池を通り次の宿泊

場所の老舗ホテルへ行き受け付けに荷物を預けた後、東大寺わきを抜けしばらく歩き、

予想してた山奥のイメージとは違い、つつましい住宅の並んだ道の中、どこにでもあ

るようなこれまたつつましい小さな寺が目的地である五劫院だった。

例の仏像は小さな門からすぐ正面に見える本堂にあるようなんだけど、なんだか住民

の法事をやってるようで、坊さんの言葉通り15分ほどで終わってから本堂に上がり、

他の数組の観光客といっしょに拝観。拝観位置からは肝心のお釜頭の上半分が厨子に

隠れて見えないで言い訳のように全身写真パネルが何枚か置かれてるんだけど、どっ

かふにおちないんで、門を出てから家人に感想を聞くと充分満足であった、と。

門を出る前にそこのしゃがみ式トイレの自分のしっこの中に家人は携帯を落とした。

そこから東大寺に回り、大仏を拝観してから石段を上がりいい感じの木造食堂でそば

を食い、二月堂に上がり、春日神社をぬけててらまちを回り、お香や陶磁器の店をな

がめカフェで休み、カツ弁当や野菜ジュースやビールを買込んでホテルへ。

翌朝はそこの老舗ホテルの茶がゆで朝食。家人がかつて母親とそれに感激したらしく

家人のリクエストだったんだけどちょうど耐震工事中でホテルは半額料金だった。

翌朝は京都へ移動。ホテルへ荷物を預けてから、これまた家人のリクエストの老舗コ

ーヒ店でサンドイッチ食ってから、老舗便せんやなどに寄った後、南禅寺を抜けて、

哲学の道を歩き何度めかの銀閣寺へ、相変わらず同じように立ってて、外人観光客が

あふれていた。また歩いてホテルへ、晩は安くて固いビフテキとビールで食事。

翌朝はまた鈍行電車の旅。途中熱海で2時間ほど海を見たりコ−ヒ−飲んだり、晩飯

のさつまあげやおにぎりやパンや野菜ジュースやビールを買込んでから、再乗車。


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