7/3の日記          文は田島薫



枝下ろしにDVD映画鑑賞。


メイは私のココ通の更新日、月曜の午後、家人に連れられ第2の最寄り駅のシネコン

へ行き、「美女と野獣」を観て帰って来た。水曜の午後には、翌日の早番の仕事に備

え、ランチを済ませてから駅前に用のある家人に送られて帰った。

戻って来た家人、駅でメイがパワーストンをわが家に置き忘れて来たことに気づき、

家に宅配が届くことになってるんで取りに戻れない、って言うんで送ってやる、って

言った、って。で、私にも手伝わさせて、荷造りと記念切手を速達料金分選び小雨ん

中、家人はまた郵便局へ出かけ、戻って来たら、2枚並んだ同じ105円切手の一枚の数

字部分が消えてるんで無効だと現金でその分を払わされた、って。

木曜は、午後少し涼しくなった頃、庭に出て、わが家と裏のアパートの境界に自然に

生え伸びた数本のケヤキの枝下ろしをした。家人も出て来て、落ちた枝を拾い集めて

庭に小山を作った。

金曜は、庭に蒔いたきゅうりの種から大分大きく葉とつるが育って来たんで、下に敷

くワラをホームセンターに買いに行こう、って家人が主張してたんだけど、雨なもん

だから、庭の枯れ草を私が臨時に並べてみたら、このまんまでいけるか〜、って。

金曜と土曜の夜は家人が借りていたDVDで「ジョイ」と「世界最速のインディアン」

っていう映画を観た。

前者は無軌道で生活力のない家族に囲まれた女性が使いやすいモップを発明し、さま

ざまな逆境に負けずにそれを売る努力をしたあげく、流通大手の売り込みにも成功、

5万個すぐに作れって言われ家をニ重抵当にして作ったあげく土壇場で登った梯子を

はずされるはめになったうえに、さらなるじゃまやらドロボーにまであう、絶体絶命

自己破産、一家心中、怨恨による殺人事件、といったいずれになってもおかしくない

状況からの、静かな反撃が始まる、って知の力と、あきらめない心への讃辞。

後者は自分の技術とあり合わせのものでオートバイを改造して世界最速のそれを作っ

てしまう老人の話。一芸に秀でた者自身の誇りと人々の敬意、平明な心が人々の善意

を引き出す、って言った人生のとらえ方について含蓄に富んだ物語。

暑さのせいか、自分にできないような精神の強さを見せられ、ぼーっとした私。


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