4/17のねこさん       文は田島薫

だちとひなたぼっこ


先週より前だったと思うんだけど、少し汗ばむぐらいのお天気の午後、家人と自転車で食

料買い出しに出かけた途中のねこよこちょう入口角の家。庭をのぞくとテラスにも手前の

縁台にもねこさんいないんで、お、いないか〜、って言った途端、家人が、いるじゃん、

って、見ると縁台からはずれた手前の敷石の上に黄とらが座ってて、そこから右へ3メー

トルぐらい離れて黒とらがちょっと斜に座ってた。ねこさんのどちらも満足そ〜にくつろ

いでるよ〜で、われわれも、声かける理由もないので、ながめながら、通り過ぎた。


いやいや、あの台の上乗ってあにきが出て来んの待ってたんだけど、なんだか背中があっ

ちっくなってきちゃったもんだから、こ〜いつもの日陰の方へ引越ししたんだよな、する

てーと、あっちからあにきも出て来たじゃねーの、おかしーねー、台の上にいた時は出て

来ないのに、あ、そーか、台の上が暑いの知ってたから、いっしょに暑い思いすんのやだ

ったんだね、ぼくとひなたぼっこすんのがやなわけじゃなかったんだ。で、あっちの日陰

に来たんだね、ぼくのそばまで来ちゃうと、かっくわりーから、ちょっと離れてんだね。

でも、こーやって、ま、だち、って言ってもいーあにきと、おたがいが見えるとこでいっ

しょにひなたぼっこする、ってのは安心すんね〜、もっともひなたぼっこ、ってゆーより、

ひかげぼっこ、ってとこなんだけど。


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