4/10の日記          文は田島薫



デザイン受注と静かな花見散歩 2


先週の月曜の夕方事務所にいると電話があり、お世話になってる渡辺さんから、納豆

の中に入れる販促用の小さなチラシのようなものの元原稿をメールした、ってことだ

った。渡辺さんは、納豆生産技術開発の第一人者で、納豆の健康増進効果について、

一般に認知されてる度合いがまだまだ不十分だと感じていて、それをもっとアピール

したいらしかった。翌日は終日それの原稿を読み込み、簡略化とアピールのポイント

を整理し、大体の構想はまとまりミニラフを描いてみた。

翌々日の水曜日の天気予報では、この先晴れが見込めないんで花見に最適なのはきょ

うだけだ、って言うのを聞いた家人が花見に行きたい、って言うんで、じゃ、昼をつ

きのみや公園(去年ユーシロセンセーとも花見をした公園)で食うか、ってことにし

て、オムレツやキャベツや薄く切ったからしバタートーストやビールを持ち、ユーシ

ロセンセーの遺影も持って出かけた。歩きながら、尾形歌人にも声かけてみっか、っ

て携帯をかけると、ガールフレンドと昼食中で、後で行くかもしれない、って。

ほぼ満開の桜や走りまわる子供たちや母親主体の花見客たちをながめながらわれわれ

は、ビールやコーヒーをちびちび飲み、午後2時にふたりが来て、自分で持参のビー

ルやコーラを飲みながらいっしょに雑談、3時にはさっさとお開き。

金曜の夕方渡辺さんにデザインのプレゼンメール出すまで毎日仕事をし、その午後4

時過ぎに先日のつきのみや公園をぬけ第2の最寄り駅の構内食品マーケットでカキフ

ライと野菜ジュースを買い、近くにある寺の枝垂れ桜を外からながめ、小さな公園の

広々と環状になったベンチに座り、黄昏れの空とビルのシルエットの前に1本だけ立

つ桜の樹をながめながら、手づかみで買った惣菜を食い持参のビールを飲んだ。

土曜日の午後は曇り時々小雨、食料の買い出しは家人と歩いて行った。線路向こうの

2軒めのマーケットの近くの公園は桜満開で、そこそこの花見客たちの間をぬけ、買

い物後は第1最寄り駅構内をぬけ別の公園の花見客たちもながめてから帰った。

日曜日は小雨模様、買ってあった甘夏に奥の家からもらった小さめの甘夏も加えてマ

マレードを煮た。煮終わるまでテレキャスターをアンプにつないで弾いた。


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