思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、どうも芸術家としては今は最盛期のようです。
感性の変化
暮れから正月にかけての病の後、まとまったことを考えることができなくなった。
ココ通の記事としてトランプ騒ぎや福島原発事故のことを書こうと思っているのだが、シノプ
スはできているのにその先文章にまとめることができない。
今朝も、ココ通に穴をあけるわけにはいかないと気をあせらせながらテーブルの上をみると、
食器棚にしまうまえの洗い終わった食器が美しい影をつくっているのが目についた
最近なにげないものに目がいくようになった。それまでは起承転結まことにととのったものに
しか目がいかなかったものだが。
なにげないもの、形の整っていないものに気をひかれるということは、昔の茶人が形のくずれ
たもののなかに美をみつけだしたこととおなじことかもしれない。
これは、予想もしなかった身体のもろさを知ったがゆえの感性の変化なのだろうか。この先ど
のような変化がおとずれてくるか楽しみでもあり心配でもある。
朝の光はうごきがはやい。あわててカメラをとりだし、影の形がくずれないうちにつかまえた。