11/6のねこさん 文は田島薫
むんの帰宅
玄関前のベッドで夜を過ごすことが多くなったむんも、晴れた日には、朝食の後すぐ
に出かけるようで、きょうの西日のさす午後も、どっかからゆったりと帰って来たの
が事務所のガラス戸から見えた。むん、道路から雑草のアプローチを歩き、ちょっと
立ち止まり、その場に座ってちょっと毛づくろいしてからまた立ち上がり、玄関前の
方を見てそっちへ歩いて行き、ごはん容器の見えるところで立ち止まり、中が空なの
を確認してからゆっくり戻って来て、わきの植え込みの枯れ葉の積もった上に座った
後、寝転んでくつろいでいる。
さて、そこら散歩してきちゃったね〜、やっぱ、わが家はい〜ね〜(ちがうっ)、お
ちつくね〜、さてと、ちょっと腹へったね〜、たしかまだごはん残ってたはずだよね、
あれ、ないか、全部食っちゃってたっけかな、じゃ、またごはんが出てくんのを待て
ばいっか、この、気持い〜ここで、ちょっと昼寝でもすっかな、おひさまもどっかか
らぽかぽか暖っためてくれてて、草さんや木さんのい〜においもする、静かなこの場
所い〜ね〜、こんなとこ他にある?まいったね〜、きしょ〜、にくいっ。