8/1のねこさん       文は田島薫



もうひとりの黄とらが


きのうの午後、前日行けなかった食料の買い出しのため家人と家を出る直前、夕立が

あったんで、念のため傘を持って歩いて出かけた途中のねこよこちょう入口角の家、

庭のテラスの手すりに黄とらが寝そべってたのを見てから、別の買い物もあったんで、

駅の方へふたりで歩いた。雨上がりで道はしめってたんだけど、暑い日射しに陰がな

い道をよけて、高架線の下のわきを行ったら、高架下の駐車スペースの奥に別の黄と

らが寝そべってた。われわれは、よ、って手をあげたてあいさつしてるのを不思議そ

うに見つめてるのをしばらくながめてから、じゃ、って別れた。


いやいや、すんごい雨だったね〜、ここ、あわてて飛び込んだだけだったんだけど、

い〜とこ見っけたよな〜、広いわ屋根があるわ涼し〜わ、ときてる。みんなはど〜な

のかはわかんないけど、ぼくはごちゃごちゃせまっくるしくて暑くて雨に濡れるよ〜

なとこは大っきらいなんだよな、しらないうちに、グッドジョブ!それに静かで、だ

れも通らないとこがまたい〜ね〜、つってると、ありゃ?やっぱ、なんでもそうはう

まくはいかないか〜、だれか通るね〜、おまけに立ち止まってこっち見てやがる、こ

こにいちゃだめだ、っつってるのかな?いや、笑って手あげてるから、そうじゃない

よ〜だね、ただののんきな2人組か〜、じゃ、こらっ、はやくいったいった。


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