7/19のねこさん       文は田島薫



小ミケ風に涼む


きのうの夕方、家人と3番目の最寄り駅まで散歩し近所のスーパーに寄った帰り、稲

荷神社となりの奥の家へのアプローチの石段のわき、少し高くなった石台の上に、小

さい方のミケが寝そべってて、暑さの中さっきから吹き出した風に吹かれていた。

われわれは、よ、って手上げたりした後、家人の方がゆっくりと先に近づき、涼しい

の〜、よかったね〜、などと話しかけてるのを、最初、少しもぞもぞ動くような素振

りしてたのが、もう安心したように風に身をまかせてくつろいでるようだった。


いやいや、あちーのなんのって、昼寝してる間に死んじゃうんじゃないかって、気が

気じゃなくてゆっくりしてらんなかったんだけど、さっきからい〜風が吹いて来てよ

かったね〜、お〜涼し〜、これで安心してゆっくり寝れるね〜、つって目を細めてる、

ってーと、あっちから、おじゃま2人組が歩いて来るね〜、めいわくだね〜、あ〜、

そばまで来ちゃったね〜、でも、ま、感じのい〜方がいてよかった。こっちの人がい

るから多分大丈夫だね、こ〜寝てても、風に吹かれちゃってもい〜よね、ひぇい〜。


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