思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、日本国民の見識不在を憂いてます。





予兆




写真の紅葉も、やがて落ち葉となり冬がくる。


「桐一葉落ちて天下の秋を知る」という言葉がある。

これは、戦国武将のちの豊臣家家臣でありながら豊臣家の内紛に嫌気がさし、天下泰平を託

して徳川に走った片桐且元の言葉とされる。

この言葉の解釈には、「青桐は他の木よりも早く葉を落とし、冬の到来をいち早くつげる」

「わずかな前兆を見て、その後に起こるであろう大事をいち早く察知すること」「物事の一

端から全体の動きを知ること」「物事の衰退していく前兆を感じることのたとえ」と、いろ

いろある。


このなかの「物事の衰退していく前兆を感じることのたとえ」がいまの日本にぴったりする。

安倍首相は、日韓問題、パリ協定、TPP、トランプ訪問と立てつづく外交の失敗を見せつ

けながら悪びれもせず、国会においては数々の法案を十分な審議がつくされたといって単独

採決で成立させている。この状態でもなお安倍政権が国民の多くに支持されている現状をみ

ると、日本国の衰退していく前兆を感じる、といいたくなる。


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