動かない小ミケ
きのうの夕方、家人と近所のスーパーへビールやチョコを買に行った途中の稲荷神社
となりの家の垣根の中、ねこさんいるかな、ってふたりでのぞくとミケの小さい方と
目が合った。お、よ、や、などと言いながらふたりで手あげてみたり、おいおい、な
どと言ってみたりするけど、ミケの方はじっとこっち見たまま固まっている模様。し
ばらくこっちもだまってねこと人間の組み彫像のようなひとときを過ごした後、われ
われだけ先に動いてからふり返ってみると、ねこさんはまだ彫像のままだった。
いやいや、ごはん食ってひと眠りしてたら、わたいをおいて、みんなどっか行っちゃ
ったよ〜だね、ずるいっ、さて、ど〜すっかね、も〜ひと眠りしてもいんだけど、そ
〜すっと、夜眠れなくなっちゃって、みんなが寝てる時に、ひとりだけで長い夜を起
きて過ごさなきゃならなくなっちゃうからね〜、ま、ひとりでお月さまながめてるの
もい〜かもしんないんだけど、飽きちゃうだろ〜し、おし、ここは思いっきし、体さ、
動かして、夜ぐっすり寝る、ってことにしよ〜、って思ったとたんに、あのあやし〜
2人組がわたいのすぐ目の前にいる、おっとっとっと、やばい、逃げよ〜、って、し
ても、体がいきなし動かないっ、動かないっ、ったら、動かない〜。 |